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片側だけで噛むクセと不調の悪循環

1. 無意識に「片側だけで噛んでいる」人は意外と多い

「気づいたらいつも右で噛んでいる」「ガムを噛むと左ばかり」──

そんな“片側だけで噛むクセ(片噛み)”は、多くの人が無意識のうちに身につけています。

しかし、私たちの顎や筋肉は本来、左右のバランスをとりながら動く構造です。

そのため、片側だけを使い続けると、筋肉の発達や関節の動きに偏りが生まれ、やがて顎関節の痛み・肩こり・頭痛・姿勢のゆがみといった不調へつながることがあります。

アールクリニックでは、この「噛むバランスの左右差」を、咬合器(Reference SL)や筋電計、顎運動解析装置(Cadiax)などを用いて科学的に評価しています。

こうしたクセを“習慣”として片づけるのではなく、機能的問題のサインとして捉えることが大切です。

2. 片噛みがもたらす筋肉・骨格のゆがみ

人間の咀嚼筋(そしゃくきん)は、左右でシンメトリーに働くことを前提としています。

ところが片側ばかりで噛むと、

  • 咬筋・側頭筋などの左右の厚みが違ってくる
  • 顔の輪郭が左右非対称になる
  • 下顎が偏位して顎関節に負担がかかる

といった構造的なアンバランスが生まれます。

さらに、噛むときの下顎の動きは頭部や頸部の姿勢とも連動しています。

一方の筋肉が縮み、一方が伸びたままになる状態が続くと、頸椎(けいつい)の位置がずれ、肩こりや頭痛を引き起こすことも。

このように、「片噛み」は全身のバランスを崩す引き金になり得ます。

3. 顎関節と首・肩・腰への影響

片噛みが長期化すると、顎関節自体にも変化が起こります。

使われすぎた側の関節円板は摩耗・変形し、反対側は動きが制限されます。

これにより、顎を開けたときに「カクッ」と音がしたり、口の開きが左右で違うといった症状が現れます。

顎のズレは、頸椎や骨盤のねじれにも波及します。

顎関節は頭蓋の一部として体の軸に影響を及ぼすため、かみ合わせの不均衡が肩や腰の筋肉の緊張パターンを変えてしまうのです。

結果として、**肩こり・頭痛・腰痛が慢性化する“悪循環”**に陥る人も少なくありません。

4. “噛む側”が決まってしまう原因とは?

なぜ片側ばかりで噛むようになるのでしょうか。

その背景には、次のような要因があります。

  • 虫歯や詰め物の高さの違い
  • 片側の歯の欠損や咬合接触の不良
  • 顎関節の可動域の左右差
  • 頬づえ・寝姿勢など日常のクセ
  • 片方の歯列に叢生(ガタつき)がある
  • 精神的な緊張時の食いしばり習慣

これらが複合的に関係し、**無意識に「噛みやすい側」**を選んでしまうのです。

一時的な偏りなら自然に戻りますが、数年単位で続くと、筋肉や顎関節の構造そのものが変化してしまいます。

5. かみ合わせ治療で整える「噛みグセ」からの脱出

片噛みを根本的に改善するには、単なる「意識づけ」では不十分です。

アールクリニックでは、噛みグセの原因を正確に診査し、顎関節・歯列・筋肉をトータルに整えるアプローチを行います。

診査では、

  • CT・セファロによる骨格分析
  • 3Dスキャナーでの歯列データ取得
  • 咬合器による顎位再現
  • Cadiaxでの下顎運動解析

などを組み合わせ、左右の運動軌跡と接触状態を詳細に評価。

その上で、必要に応じて

  • スプリント(マウスピース)による顎位安定
  • 歯列矯正による咬合接触の均等化
  • 補綴処置による高さの調整

といった治療を計画的に行います。

“噛みやすい側”をなくし、両側で自然に噛める環境を作ることがゴールです。

6. 自分でできるチェックポイント

以下のようなサインがある場合は、片噛みの可能性があります。

  • 食事中、片側だけで噛む習慣がある
  • ガムを噛むとき、いつも同じ側になる
  • 顔の左右の輪郭が違う
  • 片側の歯が早く摩耗している
  • 頭痛・肩こりが片側だけに出る
  • 顎を開けるとき、まっすぐ開かない

これらに複数当てはまる方は、すでに噛み方のアンバランスが体に影響している可能性があります。

早期の段階で検査を受ければ、顎関節症や慢性痛への移行を防げます。

7. 放置せず、専門的な診査で原因を見極めよう

「片側で噛むのはクセだから仕方ない」と放置すると、顎関節や全身に広がる不調の連鎖が止まらなくなります。

一方で、適切な診査と治療を行えば、噛み方のバランスを取り戻し、全身の緊張も緩和していきます。

アールクリニックでは、歯の高さや顎関節の動き、筋肉の働き方を総合的に診ることで、「なぜ片側でしか噛めないのか?」を根本から明らかにします。

噛むバランスが整えば、顎関節や筋肉への負担が軽減し、日常の不調からも解放されることが多いのです。

最後に:不調のループを断ち切る第一歩を

片側だけで噛むクセは、単なる習慣ではなく「身体のサイン」。

かみ合わせを整えることは、見た目の美しさだけでなく、全身の健康バランスを取り戻すことにつながります。

もし「片側の顎が疲れる」「首や肩がいつも張る」と感じたら、一度、専門的なかみ合わせ診査を受けてみてください。

山口県宇部市の歯科・矯正歯科アールクリニックでは、顎関節や全身バランスまで考えたかみ合わせ治療を行っています。

ぜひお気軽に「顎関節・かみ合わせ無料相談」にお越しください。

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