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顎の痛みと頭痛・肩こりの関係

1.「顎の痛み」は、口の問題だけではない

顎が痛む、口を開けにくい、音が鳴る──そんな症状が出ると「顎関節症かな?」と考える方が多いでしょう。

しかし実際には、顎の痛みは単なる局所的な関節の問題ではなく、筋肉や姿勢、全身のバランスとも深く関係しています。

頭痛や肩こり、首の張りなどの“慢性的な不調”が同時に起きている場合、それは偶然ではありません。

私たちの顎は、頭と首、肩、背中に連なる筋肉の連鎖の一部として機能しており、咬み合わせが崩れるとその連鎖が乱れて、さまざまな全身症状を引き起こすのです。

2.顎関節と全身姿勢のつながり

顎の関節(顎関節)は、頭蓋骨と下顎骨の間にあり、耳のすぐ前という微妙な位置に存在します。

そのため、姿勢や頭の位置の変化が顎関節に直接影響します。

たとえば、スマートフォンやパソコン作業で頭が前に出る“ストレートネック姿勢”になると、下顎は後方へ引かれ、顎関節に余計な負荷がかかります。

この状態が続くと、

  • 顎の関節円板の動きがずれる
  • 筋肉の緊張がアンバランスになる
  • かみ合わせの接触が不均等になる

といった悪循環が生まれます。

その結果、顎の痛みだけでなく、首・肩の筋肉まで緊張し、肩こりや頭痛として現れることも珍しくありません。

3.“頭痛・肩こり”の裏に潜むかみ合わせの乱れ

緊張型頭痛と呼ばれる頭痛の多くは、首や肩、咬筋、側頭筋などの筋肉の持続的な緊張が原因です。

これらの筋肉はすべて、顎の運動に関わる筋群と密接に関係しています。

特に、

  • 側頭筋:こめかみから頭部を包み込むように付着
  • 咬筋:頬の下にある顎を動かす主要筋肉
  • 胸鎖乳突筋:頭と鎖骨をつなぐ姿勢保持筋

これらが一連の働きをしているため、咬み合わせのズレや片噛み習慣があると、筋肉バランスが崩れ、頭全体が締めつけられるような痛みにつながります。

さらに、歯ぎしり・食いしばりが強い方では、睡眠中もこれらの筋肉が過緊張状態にあり、朝起きたときに頭痛や首の張りを感じることがあります。

このようなケースでは、単に鎮痛剤を使っても根本的な改善には至らず、かみ合わせの調整が必要となります。

4.なぜ「肩こり」まで起きるのか?

肩こりの主な原因は、首から背中にかけて走る僧帽筋や肩甲挙筋の緊張です。

これらの筋肉は顎の動きと連動し、食いしばりや顎の不安定な位置に伴って過緊張を起こします。

また、顎関節のわずかなズレが頭部のバランスを崩し、無意識のうちに姿勢を補正することで、肩や背中の筋肉に常時負担がかかることもあります。

たとえば、

  • 左右どちらかの歯で噛むクセがある
  • 顔がどちらかに傾いている
  • 頬杖やうつ伏せ寝の習慣がある

これらが続くと、片側の筋肉ばかりが緊張し、首や肩のこりが慢性化していきます。

つまり、「顎が原因の肩こり」は筋肉バランスと顎の位置のズレから生じているのです。

5.顎から全身へ広がる“機能連鎖”

顎関節の不調が全身に影響を及ぼす背景には、「機能連鎖(functional chain)」という概念があります。

これは、ひとつの関節や筋肉の異常が、他の部位に次々と影響を波及させるという考え方です。

具体的には、

顎関節のズレ → 頭の位置の偏位 → 頸椎の湾曲変化 → 背筋・骨盤の傾き

といった連鎖反応が起こり、最終的には全身のバランスが崩れることがあります。

こうした場合、単にマッサージやストレッチで肩こりをほぐしても、顎の位置が安定しなければ再発を繰り返します。

本当の意味での改善には、咬合・顎関節・筋肉・姿勢を一体として評価する総合的な診断が不可欠です。

6.当院で行う「顎と全身のバランス評価」

アールクリニックでは、顎の痛みや頭痛・肩こりを訴える患者さんに対して、以下のような科学的根拠に基づいた診査診断を行っています。

  • セファロ分析:骨格・頭位・顎位の関係を数値化
  • CT撮影:関節構造や位置異常を3Dで把握
  • CADIAX(キャディアックス):顎関節運動をリアルタイムに解析
  • BruxChecker(ブラクスチェッカー):食いしばりのパターンを可視化
  • 姿勢・体軸チェック:頭・頸部・肩・骨盤のバランス確認

これらのデータを総合的に評価し、顎の位置・咬合接触・姿勢の相互関係を分析します。

そのうえで、症状の根本原因を特定し、咬合調整・スプリント療法・矯正治療など、患者さん一人ひとりに最適な治療計画を立案しています。

7.「顎の痛み・頭痛・肩こり」を根本から改善するために

日常的な痛みを「疲れのせい」と我慢してしまう方は少なくありません。

しかし、繰り返す頭痛や肩こりの原因が顎のズレやかみ合わせの不調和である場合、それを放置すると顎関節症の悪化や全身の歪みに発展することもあります。

「顎が痛い」「肩が重い」「頭が締めつけられる」

このような不調が続くときは、まず顎の位置と咬み合わせの状態を確認することが大切です。

アールクリニックでは、かみ合わせを全身の健康の一部として捉え、痛みのない快適な日常を取り戻すサポートを行っています。

まとめ

顎の痛み、頭痛、肩こり──これらは別々の症状に見えて、実は“同じ原因”でつながっていることがあります。

それは、「かみ合わせ」と「全身バランス」の乱れ。

原因を正確に見極め、顎関節・筋肉・姿勢の関係を整えることで、慢性的な不調から抜け出すことが可能です。

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