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かみ合わせが悪くなる原因|遺伝だけじゃない?

1.「遺伝だから仕方ない」と思っていませんか?

「かみ合わせが悪いのは、親もそうだったから……」

そんな声を耳にすることがあります。

確かに、歯並びや顎の形には遺伝的な要素が関係しています。

しかし実際には、生活習慣・姿勢・筋肉の使い方・治療歴といった“後天的な影響”の方が大きいケースも多いのです。

生まれつきの骨格や歯の大きさだけでは、人それぞれの「かみ合わせ」は説明しきれません。

現代の生活環境が変化したことで、本来バランスを保つはずの顎や筋肉が少しずつズレていく――

その積み重ねが、かみ合わせ不良を生み出しているのです。

2.遺伝で決まるのは「土台」だけ

骨格的な特徴や歯の大きさ・形・萌出方向は、確かに親から受け継ぐ部分があります。

たとえば、

  • 顎が小さいのに歯が大きい
  • 下顎が後退している(骨格性Ⅱ級)
  • 上顎前突、あるいは受け口(骨格性Ⅲ級)

といった傾向は遺伝の影響を受けやすい要素です。

しかし、遺伝はあくまで“スタート地点”にすぎません。

同じ家族でも、生活習慣が異なれば歯列の成長結果もまったく違うのです。

特に成長期には、

「どんな姿勢で生活するか」「どう呼吸するか」「何を食べるか」が顎の発育方向を左右します。

つまり、遺伝+環境=最終的なかみ合わせなのです。

3.成長期に起こる“後天的なズレ”

かみ合わせに大きく影響するのが、成長期の生活習慣です。

たとえば以下のような習慣があると、顎の成長バランスが崩れてしまいます。

  • 指しゃぶりや舌を前に押し出すクセ(舌突出癖)
  • 口をポカンと開ける口呼吸
  • 片側だけで噛むクセ
  • 猫背やうつ伏せ寝などの姿勢

これらは、歯の萌出方向や顎の位置に持続的な力をかけ、結果として歯列のねじれや咬合平面の傾きを引き起こします。

特に口呼吸や舌の位置異常は、上顎の発育不足を招き、上顎が狭く下顎が後退した顔立ちを形成します。

そのため「鼻呼吸を促す指導」や「舌の正しい位置トレーニング」も、かみ合わせ治療に欠かせない要素となります。

4.噛み合わせを悪くする“現代の生活環境”

柔らかい食事、早食い、ストレス社会――

これらも現代特有の“かみ合わせを狂わせる要因”です。

まず、柔らかい食生活は顎の成長を妨げることが知られています。

しっかり噛むことで顎の骨は刺激され、正しい大きさ・形に育ちます。

しかし、咀嚼回数が減ると顎の筋肉が十分に発達せず、結果として歯が並びきらない・噛み合わせが浅いといった問題が生じます。

さらに、ストレスによる「食いしばり」「歯ぎしり」も現代人に急増しています。

無意識下での過緊張は、歯や顎関節に過剰な負担をかけ、やがて顎の偏位や筋肉バランスの崩れにつながります。

5.治療歴や咬合のズレがもたらす“連鎖反応”

歯を1本抜いたまま放置したり、片側ばかりで噛む習慣が続くと、歯列全体が少しずつズレていきます。

歯は常に「接触点」で押し合いながらバランスを取っているため、1本でも欠けると連鎖的に移動が起こります。

また、補綴(かぶせ物)や詰め物の高さがわずかにずれているだけでも、その違和感を筋肉が補正しようとして、顎の位置そのものが変化することもあります。

こうした微妙なズレを放置すると、歯列だけでなく筋肉・関節・姿勢へと影響が広がっていきます。

6.筋肉と顎関節のアンバランスが招く悪循環

かみ合わせのズレは、単に「歯が合っていない」だけの問題ではありません。

それは筋肉と関節の動きの不調和でもあります。

たとえば、片側だけで噛む習慣があると、咬筋や側頭筋の緊張バランスが崩れ、顎関節の位置がずれてしまいます。

結果として、

  • 顎がカクカク鳴る
  • 開口時にズレる
  • 首や肩のコリ、頭痛が起こる

といった症状が現れます。

つまり、かみ合わせの不良は全身のバランスを乱す起点となるのです。

歯・顎関節・筋肉・姿勢のいずれもが互いに影響し合い、1つのズレが他を引きずる――。

これが「機能的不正咬合」の本質です。

7.原因を“見える化”して治療へ

かみ合わせの乱れは、遺伝・習慣・姿勢・治療歴など、複数の要因が重なって生じます。

そのため、原因を正確に見極めることが何より大切です。

アールクリニックでは、セファロ分析やCT撮影、3Dスキャナー、咬合器分析など、多角的な資料採得を行い、顎の位置・関節運動・筋肉バランスを科学的に可視化します。

この「見える診断」によって、原因を一つずつ整理し、患者さんとゴールを共有したうえで、最も適した治療方法を提案します。

「遺伝だから仕方ない」ではなく、「原因を知って、自分に合った解決策を見つける」――

それが、後悔しないかみ合わせ治療の第一歩です。

まとめ

  • 遺伝は“きっかけ”にすぎず、環境や生活習慣が大きく影響する
  • 成長期の癖や姿勢が、骨格の発育を左右する
  • ストレスや現代的生活が顎関節や筋肉に負担をかける
  • 科学的な診査診断によって、原因を明確にして治療へつなげる

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