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総合的な歯科治療を提供

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不正咬合の種類を分かりやすく解説

1. 不正咬合とは?「見た目」だけでなく「機能」にも関わる問題

「歯並びが悪い」という言葉はよく耳にしますが、実はその多くが“かみ合わせの不調和=不正咬合(ふせいこうごう)”によって起きています。

不正咬合とは、上下の歯の噛み合わせが正しい位置関係にない状態のこと。

見た目の歯並びの乱れだけでなく、「噛みにくい」「顎が疲れる」「発音しづらい」「肩こりや頭痛が出る」といった“機能的な問題”を引き起こすこともあります。

私たちは毎日1,500〜2,000回ほど噛むといわれています。

そのたびに上下の歯がズレた位置で接触していれば、顎関節や筋肉に負担がかかり、全身のバランスにも影響を与えかねません。

つまり不正咬合は“美容の問題”ではなく、“健康の問題”でもあるのです。

2. 不正咬合の原因は1つじゃない|骨格・歯列・習慣の関係

不正咬合の原因は人それぞれで、1つの要素だけで説明できることはほとんどありません。

大きく分けると、

  • 骨格的な問題(顎の位置や大きさの不調和)
  • 歯の萌出位置や角度の問題(歯の傾き・ねじれ)
  • 口腔周囲筋の使い方や習慣(舌癖・口呼吸・頬杖など)

が複合的に関係しています。

たとえば、上顎が発達しすぎると出っ歯(上顎前突)になりやすく、逆に下顎が過成長すると受け口(下顎前突)になります。

また、長期間の口呼吸は舌の位置を低くし、上顎の発育を妨げ、「狭く高い歯列弓」や「開咬(前歯が閉じない)」の原因にもつながります。

3. 不正咬合の代表的な6つのタイプ

不正咬合にはさまざまな種類がありますが、ここでは代表的な6つをわかりやすく紹介します。

上顎前突(じょうがくぜんとつ)

いわゆる「出っ歯」。上の前歯や上顎全体が前に出ている状態。

見た目の印象に加え、口が閉じにくい・唇が乾くなどの機能的な問題を伴うことも多いです。

下顎前突(かがくぜんとつ)

いわゆる「受け口」。下顎が前に出ており、下の歯が上の歯より前に位置します。

発音障害や咀嚼効率の低下を引き起こす場合もあります。

開咬(かいこう)

奥歯は噛んでいるのに、前歯が閉じない状態。

舌癖や口呼吸、長期間の指しゃぶりが原因になることがあります。

前歯で食べ物を噛み切りにくく、発音のしづらさも特徴です。

過蓋咬合(かがいこうごう)

上の前歯が下の歯を深く覆ってしまう状態。

「ディープバイト」とも呼ばれ、下の歯ぐきに上の歯が当たることで痛みや摩耗を起こすことも。

顎関節症のリスクも高いタイプです。

叢生(そうせい)

歯がガタガタに並んでいる状態。

顎のスペースが足りないことが原因で、歯みがきがしにくく虫歯や歯周病のリスクが高まります。

審美的な問題だけでなく、噛み合わせ全体のバランスを崩すこともあります。

交叉咬合(こうさこうごう)

上下の歯の一部が横方向にずれて交差している状態。

片側だけで噛む癖がつき、顔の左右差(非対称)を引き起こすことがあります。

4. 骨格性不正咬合と歯性不正咬合のちがい

同じ「出っ歯」や「受け口」でも、原因が「骨格」か「歯」かで治療方法は大きく異なります。

骨格性不正咬合

上顎や下顎そのものの位置・大きさに問題があるタイプ。

遺伝的要因が関係しやすく、顎の成長期であれば顎の発育コントロール、成人であれば外科的矯正が検討されることもあります。

歯性不正咬合

顎の骨格は正常でも、歯の生える位置や角度が原因でずれているタイプ。

歯列矯正のみで改善できるケースが多く、マウスピースやワイヤーで対応可能です。

診断では、セファログラム(頭部X線)やCTによって、骨格的問題か歯性のズレかを正確に判断することが非常に重要です。

5. 下顎後退型が最も多い理由(全体の約40%)

不正咬合のなかでも最も多いのが**「下顎後退型」**と言われています。

このタイプは、下顎が後ろに位置しているために見た目が“出っ歯”に見えることがありますが、実際には上顎が出ているのではなく、「下顎が下がっている」ことが原因です。

下顎後退は、呼吸・姿勢・舌の位置とも深く関係しており、放置すると顎関節症やいびき・睡眠時無呼吸などの全身症状にもつながることがあります。

診断時には、単に歯の傾きだけを見るのではなく、「顎の動き」「筋肉のバランス」「頭位」といった総合的な評価が欠かせません。

アールクリニックでは、咬合器「Reference SL」や下顎運動測定装置「CADIAX(キャディアックス)」を用いて、顎運動を立体的に解析し、根本原因を可視化しています。

6. 不正咬合を放置するとどうなる?

不正咬合をそのままにしておくと、次のような問題が起こる可能性があります。

  • 歯への負担が偏り、摩耗・破折・歯周病を引き起こす
  • 顎関節に負担がかかり、顎の痛みや雑音が生じる
  • 顔の左右バランスが崩れ、見た目にも影響
  • 食べ物をうまく噛めず、胃腸に負担
  • 発音が不明瞭になる

つまり、不正咬合は単なる“歯並びの問題”ではなく、

“全身の健康や表情の美しさ”にも関わる、深いテーマなのです。

7. アールクリニックが重視する「原因からのアプローチ」

アールクリニックでは、不正咬合を「見た目」だけで判断しません。

CT・セファロ分析・模型・フェイスボウ記録・顎運動解析など、あらゆる資料を基に科学的な診査診断を行い、「なぜこの咬合になったのか」「どこをどのように改善すべきか」を明確にします。

さらに、治療ゴールをシミュレーション画像で共有し、歯並びだけでなくかみ合わせ・顎関節・筋肉の調和をめざす総合的な治療を行っています。

不正咬合の原因は一人ひとり違います。

だからこそ、“型どおりではない診断と治療”が大切です。

見た目も機能も両立したかみ合わせを実現することで、「噛むことが快適になる」「笑顔が自然になる」──それがアールクリニックの目指すゴールです。

山口県宇部市の歯科・矯正歯科アールクリニックでは、無料相談を行っています。気になる方はお気軽にご相談ください。

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