はじめに:顎関節症と矯正治療の関係
顎関節症を抱える方にとって、矯正治療を選ぶのはとても慎重な判断が必要です。
「矯正をすると良くなるの?それとも悪化するの?」と不安を抱える方も少なくありません。
実際に大切なのは、「どんな治療法を選ぶか」よりも、「どんな診断を受けて治療計画を立てるか」 です。
今回は、矯正治療を選ぶときに欠かせない セファロ・CT・顎運動解析 の3つの検査を通して、正しい治療選びのポイントをお伝えします。
1. セファロ分析で「骨格と噛み合わせのズレ」を把握する
矯正治療を選ぶときに、見た目の歯並びだけで判断してしまうと危険です。
顎関節症の方は特に、骨格の不調和が症状の背景に隠れているケースが多いため、セファロ(頭部X線規格写真) による骨格分析が欠かせません。
- 上顎と下顎の前後関係
- 骨格的なズレや傾き
- 噛み合わせと顔貌のバランス
これらを客観的に評価できることで、矯正装置の種類(ワイヤー矯正・マウスピース矯正など)を正しく選ぶ指針になります。
2. CT撮影で「顎関節そのものの状態」を確認する
矯正治療は歯を動かすだけではなく、顎関節に直接影響を与えることもあります。
そのため、CTによる三次元的な診断 が必須です。
- 顎関節の形態や変形
- 関節円板の位置異常
- 噛み合わせと気道の関係
こうした情報を知らずに治療を始めると、治療後に関節の痛みや不具合が悪化するリスクもあります。
CTをもとに、「この関節にどの程度の矯正力をかけて良いのか」 を見極めることが、矯正治療の選び方に直結します。
3. 顎運動解析で「関節の動きの安定性」を見極める
顎関節症の方にとって、治療後に「しっかり噛めるか」「口がスムーズに開閉できるか」は非常に重要です。
その判断基準となるのが、顎運動解析(CADIAXなど) です。
- 顎が左右均等に動いているか
- 開閉時にズレやクリック音がないか
- 筋肉の使い方と関節の動きが一致しているか
これらを数値化して診断することで、どの矯正治療法が適しているか を見極める大きな判断材料になります。
4. 検査なしで治療法を選ぶリスク
近年は「見た目が整えばOK」という簡易的な矯正治療が増えています。
しかし、顎関節症の方が十分な検査を受けずにマウスピース矯正などを選んでしまうと、以下のようなリスクがあります。
- 症状が悪化して痛みが強くなる
- 噛み合わせがさらに不安定になる
- 治療をやり直さざるを得なくなる
つまり、「治療法ありき」で選んでしまうと失敗のリスクが高まるのです。
検査に基づいた治療選びこそが、長期的な安定と安心につながります。
5. アールクリニックの特徴:診断から一緒にゴールを描く
当院では、
- セファロ・CT・顎運動解析を用いた 科学的診断
- 患者さんにわかりやすく可視化する シミュレーション
- 治療前に一緒にゴールを描く カウンセリング
を徹底しています。
その結果、患者さんは「どんな治療法が自分に合っているか」を理解したうえで選ぶことができ、納得感のある矯正治療 が可能になります。
まとめ:顎関節症の矯正治療は「診断がカギ」
矯正治療の選び方において、顎関節症のある方ほど診断が重要です。
セファロで骨格を、CTで関節を、顎運動解析で動きを確認することで、初めて自分に合った治療法を選ぶことができます。
「とりあえず見た目を整えたい」と考える前に、しっかりとした検査を受けること をおすすめします。
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